スポンサードリンク

アメリカの名刺史

アメリカでは名刺が無くてもビジネスが成立しますし、日本と異なり、必ず名刺を渡すという習慣でもありません。そのため名刺を持たないアメリカ人は多いようですが、名刺の歴史はあります。まず「名刺」を英語に訳すと「Business Card」、「Calling Card」、「Visiting Card」といくつかありますが、どれもそれぞれに違いがあります。アメリカで名刺(「Calling Card」または「Visiting Card」)の始まりは南北戦争(1861-1865)の後にきた好況時代に、お金持ちの人たちが社交のために使い始めたのが始まりです。当時の名刺は、お金持ちのステイタスでもあったのです。第一次世界大戦(1914-1918)以前のマナーを記した書物には名刺に使う書体、書き方、使い方、更には独身の男性が女性に名刺を渡してもよいかどうか、独身の女性は外出時には何枚名刺を持ち歩くべきなのか、などまで詳しく書かれてあります。日本やヨーロッパとは大分異なる使われ方ですね。社交のために使われていた名刺がビジネスにも使われるようになったのは20世紀半ば頃からのようです。「Business Card」と呼ばれているのもは、一般に自分の名前や身分を明かすものというよりは、自分もしくは自社の宣伝に使われている傾向があります。社名の下には業務内容などを記載し、博士号を持っている人は名前に続いてPh.Dと付けています。また現在でもマナーの本には「Business Card」と「Social Card」の違いが記されています。例えば、社交で贈り物をする場合には「Business Card」は使わないこと。「Social Card」に住所を入れることは間違いではありませんが、基本的には名前だけを入れ、名前にはMr、Mrs、Msを入れること、またイニシャルでなくフルネームを記載し、肩書きは市長、知事、大統領などは入れてもかまいませんが会社の肩書きは入れないこと、などがあります。また「Visiting Card」の由来とは相手が不在の時や食事に招かれた時、お祝いやお悔やみを述べる時などに使用するものだったからです。 日本の名刺はアメリカの名刺に比べて、社名よりも個人の名前の方が大きく、名前の先に肩書きが入るという違いがあるようです。やはり個人主義の国だからでしょうか。ちなみに日本では「名刺」を「name card 」と訳すことがよくありますが、これは日本語の「名刺」を直訳しただけであって英語ではありません。

スポンサードリンク